• 長久手市大学連携推進ビジョン4U

長久手市は人口約5.7万人※1の小さなまちで、他の市と比べても市民と行政との距離がとても近く、市民同士もとても近い関係にあります。また豊かな自然が残り、農ある暮らしをすることができる環境にもあります。そして小牧・長久手の戦いの古戦場という歴史があり、古くから続く祭りもあり、愛・地球博記念公園などのレクリエーション施設も整備され、近年では人口も増加し、大型の商業施設の進出も続いており、「住みよさランキング」※2では全国で3位になるなど、大きな発展を遂げています。

このように発展を続けている長久手市ですが、多くの課題も抱えています。例えば人と人のつながりの喪失、伝統や歴史の風化、市の特徴やアイデンティティーの希薄化、開発による自然環境の破壊、失われつつある農ある暮らしといった多くの問題に直面しています。確かに長久手市の利便性は高まったかもしれませんが、住民に地域を愛する気持ちはあるでしょうか? 住民が人とのつながりを感じることができているでしょうか? 新規に流入してきた住民の目は長久手市に向いているでしょうか? 大学生は卒業した後も長久手市に住んでくれるでしょうか? 長久手市はまさに、今、発展している状態かもしれませんが、それに「浮かれ」て人と人のつながりを忘れ、自然破壊を繰り返し、歴史を省みず、本来持っていた良さを忘れてしまっては、取り返しのつかないことになってしまうのではないでしょうか。

現在、着実に起こりつつある少子高齢化と人口減の波がいずれ長久手市にも来るとき、その波を乗り切っていけるかが問われています。そのような状況の中で自然を守り、歴史を再認識し、住んでいるまちのことをもっと知ってもらうこと、住んでいるまちのことを好きになってもらうこと、住んでいるまちに誇りを持ってもらうこと、住んでいる人たちのつながりをつくることなど、長久手市においてやるべきことは山積しているのではないでしょうか。こうした問題を解決するには、多くの人の知恵や関係機関の協力が必要になってきます。

幸いにも長久手市内には多くの大学が存在します。教育と研究が主軸である大学では、現在様々な社会貢献に取り組んでいますが、それぞれの大学の特色を生かした多岐にわたる活動や研究、教育の協力が可能です。そしてそれは市と大学に新たな展開をもたらすことに繋がるでしょう。長久手市は、市民、企業、大学、長久手市が連携することが長久手市やこの地域を豊かにし、盛り上げていく力となることを期待しています。

※1 2017年4月現在
※2 東洋経済新報社、第24回全都市「住みよさランキング」(2017年)