長久手市は、大学の教員、大学生の研究を支援し、長久手市の地域の課題解決と活性化を図ります。
大学の大きな役割の一つとして研究があります。大学はその研究を通して新しい発見や創造をおこな い、社会の課題を解決し、活性化することが期待されています。そして研究活動を真に社会に有益なもの としていくためには、実社会とのつながりや交流が欠かせません。そこでこのビジョンでは、4大学の大学 生や教員の研究や活動を支援するために、「情報交換と交流、体験する場をつくる」「情報発信、情報共有のしくみをつくる」「活動や研究のサポート体制をつくる」の三点を推進します。
長久手市は小さなまちで、様々な研究や活動を密接なコミュニケーションをとりながら進められる良さ があります。そこでまず4大学の大学生、関係者、教員や、長久手市の市民、企業、市民団体、職員などが定 期的に集まる機会を設け、お互いに知り合い、顔の見える関係をつくり、様々な情報交換をする機会をつく ります。また大学生や教員、市民が長久手市のことをもっと知り、長久手市ならではの体験をして、研究活 動の新たな発想を得たり、研究のシーズやニーズを探る機会にします。 ◦ 市民や企業、行政がどのような課題を抱えているのか、どのようなニーズがあるのかを知る場をつくり、大学や他の機関との共有性を高めます。
前述の機会では深い体験、交流ができますが、常にそのような体験、交流ができるわけではありませんし、限られた人しか参加できません。そこで交流を継続し、活動の幅を広げ、活動や研究の内容を発信するために、情報の記録、蓄積、発信が重要です。
このビジョンは単に理論を聞いたり案を検討したりするだけでなく、実際にアイデアを実現し、地域にお いて成果をあげることができる可能性があります。そして本当に計画を実現してこそ大学生が様々な学び を得ることができ、大学も研究の成果をあげ、地域もその恩恵を受けることができます。そのために以下 の様なサポート体制を構築します。
このビジョンを実際に遂行するためには、計画を検討、実施し、検証し次へつなげていくサイクルを構 築する必要があります。一般的にPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Ac(t 改善)というPDCAサイク ルがありますが、ビジョンの主体となるメンバーは大学生で、入学や卒業によってどんどん入れ替わって いくため、一般的なPDCAサイクルに加えてRecord(記録)を追加します。それによって過去の活動や研 究を参照して新たな研究活動に発展していくことができるしくみをつくります。具体的には、
1. Plan(計画):
2. Do(実行):
3. Check(評価):
4. Ac(t 改善):
5. Record(記録):
というPDCARサイクルを構築します。このサイクルを確実におこない、長期的に継続して成果をあげるこ とによって、このビジョンについて4大学や地域住民、企業、長久手市での認知度を向上させ、スムーズな運 営をめざします。