• 長久手市大学連携推進ビジョン4U

私は、CCCで学生スタッフとして活動しています。今は長久手で一人暮らしをしていますが、出身は新城市です。新城市は消滅可能性都市に指定されていて、数十年後かには経済維持ができないといわれています。私は新城市が大好きで、この市のために何かできることはないかと思っていました。そして、大学1年生の時に、市が行っている「若者議会」という手段を見つけました。

 

それは、若者が意見を出し合って、若者が活躍できるまちの実現に向けて政策を立案するという行政が設置した組織です。参加しているのはほとんど高校生でした。この組織の一員となることで、10代のめっちゃ頑張っている高校生と関わり合い、地域の人たちといろいろなお話をして、新城市へのさまざまな要望を直に聞くことができました。その中で、一番感動したのは、若者を必要としてくれる大人が地元にいたことでした。

 

しかし、長久手から新城までは3時間もかかり、通うのが大変でした。そこで、今住んでいる長久手市にも自分が役に立てる活動のフィールドがあるのではと、シフトチェンジすることにしました。現在は、愛知県警察さん、長久手市役所さん(長久手市内の小学校、児童館)、そして愛知淑徳大学と、三つの組織が連携して活動している学生団体「tASUkeai」の代表をしています。子どもたちの「自分で考える力」や「助け合う力」を育むことをテーマにした防犯教室を、児童館や小学校で定期的に実施しています。プログラムの内容は私たちが企画するのですが、どんなことをしたら楽しく防犯を学べるか、どうしたら喜んでもらえるか、そんなことを考えながら活動しています。

 

活動しているうちに、県警さんや児童館の方など地域の大人たちは私たち学生に対して「勝手にやれ」というスタンスではなく、寄り添ってサポートしてくれていることに気が付きました。例えば、地域の防犯教室のボランティアをされている大ベテランの方たちが、わざわざ私たちの活動を見に来てくれることがあります。その際、「防犯教室はこうあるべき」という意見ではなく、「もっとこうしたらいい」とか「私たちにはできない、大学生らしい声掛けができていていいわね」などのアドバイスをもらい、とても勇気づけられました。

 

また、活動後には毎回大学に戻り、学生だけでなく運営に関わった大人たちも参加する反省会を行っています。「もっとこうすればよかった」「あの時に子どもたちが楽しそうだった」など、お互いの気付きや思いを話し合う、大切な時間です。また、本来、児童館は0歳から18歳未満が利用する施設ですが、私たち大学生にも「学びの場」として開いてくださっているからこそ、このようなさまざまな立場の人が関わり合う活動が実現しているのだと思います。この活動を通じて、地域と関わり合う楽しさと大切さを身にしみて感じています。

 

私たちの団体メンバーは、さまざまな学部の人の集まりで、防犯教室に参加しようと思ったきっかけもそれぞれです。子どもが好きだからとか、就活に役立ちそうだからとか。私の場合は、警察官という仕事が気になっていたからという理由です。最初の入り口はみんなそれぞれで、防犯やまちづくりへの興味や関心も実は低かったのではないかと思います。そんな始まりでしたが、毎回のミーティングが楽しく、気が付いたら1年間継続していました。そして、徐々に、このまちのために何かしたいという同じ志を持つ集まりになってきたと思います。

 

いろいろ異なる人たちが参画して、一緒に考え、学び合う時間がこの場に生まれる。地域でまちづくりに取り組むにあたって、理想の形だなと思っています。今、ここにいる私たちは、長久手市の今後のまちづくりのために立ち上がろうとしています。この活動がもっと外に広がっていくといいなと思います。最初は興味がなくても、少しのきっかけで、まちづくりに関わりたくなる人も増えるはずだと思うからです。私たちが活動できる場所はきっとたくさんあるので、今後もっとたくさんの人に知ってもらえる機会をつくっていきたいです。

(2017年8月4日、第2回ワーキング、愛知淑徳大学)