• 長久手市大学連携推進ビジョン4U

私は、外国人の子どもに関わる活動をしています。きっかけは、高校生のときに、私たちの学校にいらした青年海外協力隊の方の話を聞いたことです。それが世界の現状を知る機会になり、もっと世界を学びたいと思い、愛知淑徳大学交流文化学部を選びました。大学では、国際協力だけでなく、同じ地域に暮らす外国人住民との多文化共生について学び始めたことから、今の活動に参加するようになりました。

 

愛知県の公立小中学校には、日本語がわからない外国人の子どもたちがたくさん在籍しています。その数は全国で最も多く、第1位です。そこで、私たちは「アミーゴ」というボランティア団体を学生でつくり、同じ地域で暮らす外国人の子どもたちとその家族を対象に、ボランティア活動をしています。この活動がなぜ必要かというと、日本語がわからないことで高校に進学できない、将来に対して夢が持てない、保護者に日本の学校についての情報が届いていないなどの問題があるからです。

 

今年度は、公立小学校に通っているけれど、日本語がわからずに学校の勉強に自信が持てないという子どもたちを対象に、多読を通じて日本語を学ぶ機会を増やそうという活動を行っています。この活動は、外国人児童と私たち淑徳生がペアになり、子ども自身が読んでみたい本を図書館で選びます。そして、同じ本を一緒に読み、読めないところや意味がわからないところなどを大学生がサポートし、読み終わったところでお互いの感想を言い合います。

 

子どもたちは「こんなふうに読んだよ」と教えてくれたりするのですが、ルーツが違うだけで、私たちとはこんなにも感想や意見が違うのかと驚きます。そのため私は、国や生まれた地域が違うことで、さまざまな考えや意見があるということを学びました。本を通じて、私たち学生はたくさんの交流ができ、子どもたちは日本語で本が読めたことを喜んでくれる、とても楽しい場です。ただ、外国人の子どもの背景は、一人一人異なります。なので、どうやって彼らと寄り添えればいいのか、いつも考えながら「アミーゴ」の活動をしています。

 

この子どもたちは「日本語が苦手」というだけで、日本人から距離を置かれがちです。私自身は近所の人から「どこ行くの?」とか気軽に声を掛けてもらえるのですが、彼らは外国人というだけでそうした機会が少ないという現状を、このボランティア活動を通じて知りました。外国人の子どもたちのために何ができるかを考え、声を掛けてみようと思える社会づくりが大切です。それが、この地域で実現できたらと思っています。

(2017年8月4日、第2回ワーキング、愛知淑徳大学)