• 長久手市大学連携推進ビジョン4U

CCCとは、愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンターの略です。「違いを共に生きる」という大学理念を実現するためのテーマの1つ「地域に根ざし、世界に開く」を具現化するため、2006年9月に開設された教育センターです。

開設から10年の歳月が経ちました。学生たちは、学外のさまざまな地域の皆さんとボランティア活動し、実践的な生きた知識を習得しています。それだけではありません。ボランティア活動に参加する学生たちは、多くの人との出逢いと喜びを得て、人生の目標や生きがいを見つけることにもつながっています。それは、常にCCCを支えてくださる地域の「大人」たちが常にいらしてくださり、素敵なコラボ(連携)を築いてくださっているからです。

でも、コラボがはじめからうまく築いたわけではありません。そこには、たくさんのドラマや試行錯誤がありました。では、どのようにコラボが育まれたのか。ここでは、そのいきさつと、応援くださっている地域の団体や企業の関係者の皆さんの「声」の一部をご紹介します。

 

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CCCとコラボのいきさつ

<NPO法人楽歩>

ボランティアスタッフとして毎年多くの学生が参加するイベントの1つに長久手福祉まつりがあります。楽歩さんは、障がい者の方が運営するCaféを毎年出店されていました。このCaféの一杯のコーヒーを飲むと、学生も私たちスタッフもとても幸せな気持ちに・・・。

そんな出会いから5年。学生達が出す様々な企画にいつもご協力いただいてきました。

リニモの活性化をめざしたイベントで古戦場駅に楽歩Caféを出していただいたり、子ども食堂にお邪魔させていただいたり。昨年は、学生×楽歩さんで共同Café「みんな de Café」を開きました。その活動を通じて肢体不自由、自閉症、知的障害、高機能障害の皆さんと接した学生達はみな言います。「障がいのある人は、できないことが多いと思っていた。でも、違う。自分よりずっと上手にできることもたくさんある。だから、一緒なんだ。」

本学の理念は「違いを共に生きる」。言葉では簡単ですが、それが生活の中で自然に営まれていくのは多分大変なコト。学生たちは楽歩さんから「違いを共に生きることの素晴らしさ」を体得する機会をいただいています。

 

<介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~>

2009年に長久手市に開所された、日本初の介助犬専門訓練施設です。開所に伴い、理事の高柳さんから「協力してほしい」とお声かけいただいたことで、CCCとの連携の在り方を共に試行錯誤してきました。

当初に学生が参加した活動は、「個人が参加しやすい」という理由から、センターでの清掃することや「介助犬フェスタ」の運営をサポートすることが主でした。そのせいか、継続してボランティアに参加する学生がなかなか集まらないのが現状で・・・。

しかし「それではもったいない」と学生たちが立ち上がり、「教えてグッデイ、介助犬を知ろう!」という学内に向けての啓発チームが誕生。後の学生団体「チームわんわん」となりました。それ以後、「介助犬フェスタ」の運営リーダーを「チームわんわん」のメンバーが担います。また、長久手市立東小学校などでは、介助犬の啓発を目的にした講演会を企画し、介助犬のデモンストレーションも学生が行っています。2017年度からは「チームわんわん」を卒業したメンバーがセンターへ就職して活躍するなど、これまで以上に絆を深めています。

 

<名東区社会福祉協議会・ボランティア連絡会(V連)>

V連のメンバーは、CCCの開設からずっと学生たちを支えてくださった皆さん。2006年12月に行った開設記念の交流会でも、V連の皆さんは名東区内のボランティア活動をご紹介くださり、どんなコラボが学生とできるか、たくさんのアイディアをくださいました。

その思いがカタチになった一つの事例が、「めいとうボランティア展in CCC」です。2007年7月、2日間にわたって開催されたイベントで、地域の課題解決につながるコラボレーションを生み出すために、まずはお互いを知ることからはじめようと考え、実行に至りました。イベントでは、お互いの活動を紹介しあったり、障がい者スポーツを体験したり。一緒になってひとつのボランティア啓発イベントを成功させたことで、互いの絆がより深まることとなりました。このご縁が現在もずっと変わらず続き、毎年たくさんの学生がV連や福祉施設さんのボランティアに参加しています。なかには、V連の施設に就職した学生も。学生たちを孫のように可愛がって、「人との出会いを大切さ」を教えてくださる皆さんです。

 

<ボラみみより情報局>

2007年度にCCCが名古屋市内初の大学生と地域をつなぐ「めいとうボランティア展inCCC」を開催しました。その活動の意義を高く評価くださったボラみみさん。学生たちの可能性をもっと広げて、ボランティアをしたい人と求める団体をつなげませんか、というご提案をいただいたことから、コラボがはじまりました。2008年から2年間にわたり、ボランティア啓発イベント「ボラみ展inCCC」を一緒に行いました。

ここでは、県内で活躍する様々な分野のボランティア団体が約40団体も参加くださり、学生たちにたくさんの出会いの場ときっかけをつくってくださいました。これがご縁で、学生と団体による新しい連携も誕生しました。そして、大学ではCCCから提案したNPO(ボラみみ)での長期インターン制度のスタートにもつながりました。

ボラみみさんはこれらの学びを生かして、市民へのボランティア啓発イベント「ぼらマッチ!なごや」を名古屋市で恒例化し、若者と地域・ボランティアをつなぐ環境づくりに尽力されています。

 

 

<NPO法人ぷくぷくばるーん>

「NPO法人ぷくぷくばるーん」は、入院中の子どもたちに、バルーンを使った遊びの機会を提供している団体です。その設立者である大竹さんが、「この活動に協力して欲しい」とCCCに訪れ、コラボがはじまりました。ご自分の息子さんが病室のベッドでいつも辛そうな顔をして苦しんでいたこと。入院しているどの子も一時でいいから笑顔になれると嬉しいと思うこと。大竹さんは、力強く言葉を重ねました。「バルーンを使って笑顔にしよう!」と語ってくださったことが、昨日のことのようです。

多くの学生が大竹さんと共に色々な病院の子ども達の元に向かいました。3年間入院している18歳の女の子は学生との時間を心待ちにしていました。バルーンを間に挟んで、女子トーク。病気であるなしにかかわらず、全員の弾ける笑顔が印象的でした。また6歳の男の子は心の病がありますが、バルーンでバトミントンを作って、一緒に元気に風船ラリーを行いました。

学生達は出会う子ども達の笑顔を見る度に、「目の前にいる子ども達を少しでも支えたい」と考え、学生が次の学生を巻き込みながら活動を続けています。

 

 

<地域の未来・志援センター>

環境問題に関心を持っていた学生たちが、損保ジャパン環境財団のラーニング制度に2007年から多数参加しました。この制度が終わっても学生たちの探究心は止まらず、自分たちでも新たに団体を運営したいと、動きはじめました。その活動をずっと応援してくださったのが「地域の未来・志援センター」さん。「様々な大人」が見守ってくださったことで学生たちは「おしゃれにエコをしたい」をコンセプトに掲げた「OSHARECO map作成会」を立ち上げ、エコ啓発イベント「アースデイ愛知」の企画・運営などにもチャレンジ。これらのイベント企画時にも助言をくださり、学生たちにいつも伴走くださいました。

こうした学生たちの活動成果をCCCでは「エコメッセ・やりまっせ!」と題し、2008年に地域社会へ発信しました。これは、身近にできるエコアクションをキーワードに、地域と連携して学生たちが行っている多様な環境活動を報告するイベントです。楽しみながら活動にチャレンジしている学生たちの行動は持続可能な活動につながると評価され、2010年にCCCが愛知環境賞優秀賞をいただくことにもつながりました。

 

 

<㈱DENSO>

DENSOさんは、働く地域社会に貢献しようと活動する社員一人ひとりを応援するポイント制度、通称「DECOポン」(現在はデンソーはあとふるポイント)を2006年から開始しました。CCCも同時時期に誕生したことから、この10年いつも一緒。DENSOさんの地域貢献活動のひとつであるDECOスクール・ウォークからはじまり、衣料回収活動、現在力を入れているハートフルまつりまで。毎回60人ほどの学生が参加しています。なかには、「(同社員の)お父さんも誘って一緒にボランティアに参加しちゃった」という学生もいます。

またDENSOさんとの出会いは、本学の大学祭にも大きな影響を与えました。DENSOさんの活動に参加した学祭メンバーは、DENSOさんの姿勢から地域との連携の重要性を学びました。そして「大学祭は地域住民からのご協力あって開催できていること」と改めて実感。感謝の気持ちをカタチにしようと考え、学祭時の前日と翌日の2日間、最寄駅から大学までの約4キロの通学バス経路におけるクリーン活動を2007年から開始しました。この活動は、後輩にも趣旨と意義が引き継がれ、現在も続いています。

 

 

<東邦ガス㈱ ガスエネルギー館>

8年前、子ども対象に活動を行っていた1人の学生が、「昔訪れたガスエネルギー館に来る子ども達向けに活動を行ってみたい」とCCCスタッフに語ったことが、東邦ガスさんとのご縁が生まれたきっかけです。その学生の熱い思いを受けCCCから、ガスエネルギー館で行われていた子ども向け環境イベントに参画させていただけないかとお願いしたことが契機となり、東邦ガスさんとのコラボレーションがスタートしました。当初は企業のCSRということで、学生の企画・運営との「実施結果」への考え方の食い違いがあり、うまくいかない時もありました。例えば、実績を求めばかりに、子ども達の参加人数をカウントすることだけに注力してしまったり、学生たちが「子ども達に何かを伝えたい」「自らを高める学びの場としたい」という目的を見失いそうになってしまったり。

しかし、現在では企業、学生の持ち味を活かした環境学習の場を創り出せるようになってきました。これは一重に「子ども達に残していきたいものは何か」について一緒に話し合いに応じてくださった東邦ガスさんのおかげです。