• 長久手市大学連携推進ビジョン4U

「楽生部会」には目標があり、それは「最高の空間をつくる」ということです。この最高の空間とは、「誰でも来ることができる」「誰でも居場所を見つけられる」「お互いを理解できる」の三つを条件にしています。

 

一つ目の「誰でも来ることができる」は、障がいや年齢などに関わらず、誰でも来たいと思った人が来ることができる空間です。そのためには、階段や段差など目に見える壁や、入りにくい雰囲気など目に見えない壁、いろいろな壁を取り除くようにします。二つ目の「誰でも居場所を見つけられる」は、誰でも来られる場所が訪れた人すべての居場所になると思うので、一つ目が実現できたらこの二つ目も実現できると思っています。最後の「お互いを理解できる」は、来た人がお互いに話などをして、違う価値観の人とも相互理解をする、関係を深めていけるようにするということ。この三つが「最高の空間」の条件になっています。

今回の企画案「五感で楽しめるイベント」は、年齢や性別の違い、障がいの有無などに関係なく、誰もが五感のどこかで必ず楽しめるというイベントです。「楽しい」を媒介に、様々な方が参加して出会い、みんなで交流しようというものです。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、どこかで必ず楽しめるもの。一般のお客さんにも目隠しや耳栓をして参加いただき、それで本当に楽しめるかどうか。そういった試みもできたらと思っています。

 

この企画を思いついたのは長久手市だからという部分が大きく、まず、理念が響き合う「長久手市文化の家」という施設があります。たくさんの大学もあり、企画運営する学生もたくさんいる。また各大学の特性が違うので、それを生かし合っていける。イベント開催時には、愛知医大さんの救護班があると大きな安心感が得られるし、「DoNabenet inあいち」さんのご飯なら五感に働きかけられる。そして、僕らのような福祉系の学生はバリアフリー化を考える。メインステージでの演奏や映像は学生サークルにお願いできるし、愛知芸大の方たちによる触って楽しめる芸術作品があるとさらに面白い。ぜひコラボしていただきたいと思っています。

また、僕たちがおこなってきた活動に、「愛知トライ」への参加があります。愛知県内のお店に、「店舗の利用に困難のある方へ お手伝いします」と書かれたステッカーを貼ってもらい、車椅子を利用している人やベビーカーを押している人、大きな荷物を持っている人など、手伝いの必要な人が気軽に入れるよう、お店側に働きかけています。

 

「県大調査」という活動もしました。愛知県立大学の敷地内を障がいの当事者の方と回り、バリアフリーになっていない場所や気をつける必要がある不便な箇所など、具体的に教えていただいて、大学祭のバリアフリー化に役立てました。またその時に、車椅子での階段の上がり方や簡単な手話などを載せた「踏み出そう あなたができる 第一歩」という冊子もつくりました。

 

こうした活動を生かし、自分たちで「長久手トライ」をやってみようと思っています。「お手伝いします」ステッカーを持って、長久手市内のお店を回り、「こんなふうに対応するといいですよ」などアドバイスをしつつ、五感で楽しむイベントに一般の方を巻き込むため、お店に広報物を置いていただいたり、反対にお店のPRを考えたり、交流が生まれたら楽しい。どちらにもメリットがあり、長久手市も盛り上がります。

新しい試みでは、「赤ちゃん泣いてもいいよ」ステッカーが流行っているので、僕たちも交流することにためらわなくてもいいような外からわかるモノをつくって、身に着け活動をすることも考えています。「声を掛けてもいいんだ」といった安心感につながるといいなと思っています。

 

そして、こうした試みを知っている団体が長久手市全体に広がっていくと、わずらわしいまち、誰もが交ざっているまちという目標に近づけていける。その集大成という形で「五感で楽しめるイベント」があれば、誰かと誰かが突然出会って、価値観の違いを理解し合い、「楽しい」を媒介に交流が生まれる。そんなイベントを実現させたいと思っております。

2018年03月24日
長久手市大学連携推進ビジョン4Uお披露目会
コラボ!逆指名大会 @長久手市 福祉の家